ヘアサイクル
人の毛髪が伸びたり、抜けたり、そして時には生え変わったりなどを繰り返して、私たち人間の髪の毛は生え変わりを繰り返します。
これを通称「ヘアサイクル」と呼び、髪の毛が生え変わるサイクルのことを意味します。
このヘアサイクルが乱れてしまうことによって、薄毛になってしまい、前頭部が上がってきてしまったり生え際が薄い、頭頂部に髪がないなどAGAを引き起こすキッカケになります。
今日はAGAの基本的な知識であるヘアサイクルに関して、書いていこうと思います。
ヘアサイクルは主に成長期、退行期、休止期と呼ばれる3つの期間を1サイクルとして覚えておきましょう。
健康的な生え変わりを行っているヘアサイクルであれば、約6年で1周期を迎え、このサイクルが一周する計算になります。
ざっくり6年と言っても個人差はありますが、この6年の内、約9割は成長期と呼ばれる期間が占めています。
ではそれぞれの期間がどのような働きをして、サイクルしているのか見ていきましょう。

成長期
成長期はヘアサイクルの中でも一番長い時期となります。
主な活動内容として、新しい髪の毛が生えて、太くしっかりした髪の毛が成長する時期になります。
およそ3年から5年半ほどかけてゆっくりと成長し、髪の毛本来の強さを保つための期間です。
新しく生えた毛髪は、毛穴から成長し古い髪の毛を押し出そうとします。
すると今生えている古い毛髪は自然と抜け落ちるようプログラムされているのです。
これがシャンプー時や枕に付くような抜け毛となって、抜け落ちます。
AGAの人はこの成長期の期間が極端に短く、成長が完全体になる前に抜け落ちてしまうのが原因です。
本来3年以上かけて成長する髪の毛が1年程度の成長期で終わりを迎えてしまうため、成長が追いつかない=頭皮は丸見えの状態になってしまいますよね?
つまりヘアサイクルの乱れは薄毛の原因になるため、いかに成長期をまっとう出来るかがAGAを解決する秘訣でもあります。
退行期
退行期と呼ばれる時期は毛髪の細胞が活動停止して、成長期を終える準備段階だと思ってください。
この期間に入ると成長が徐々に休止状態に入る準備となり2~3週間ほど時間をかけて、活動を完全に停止します。
休止期
退行期で完全に細胞の活動が終わると、最後に休止期へ突入します。
既に毛髪としての役目を終えた髪の毛が最後に行き着く期間で、後は抜け落ちるのを待つだけの時間になります。
この期間が約3か月ほどあり、徐々に役目を終えた髪の毛は落ちていくと共に、根元で新しく成長期に入る髪の毛が準備を始めています。
まとめ
ヘアサイクルは以上の3つの期間を1周期として、繰り返し生え変わりをしています。
枕に付く抜け毛やシャンプー時の抜け毛は、誰でも起こる現象です。
人は1日に100本近く髪の毛が抜けますが、それと同時に成長期を迎えた髪の毛が生え変わるため、物理的に薄毛になることはありません。
AGAはこのヘアサイクルの乱れ、特に成長期が異常に短く、成長を遂げる前に抜け落ちてしまうことで発毛は追いつくことなく薄毛になります。
そこで薄毛を抑制するためのプロペシアやザガーロ、発毛効果のあるミノキシジルで補いながら、このヘアサイクルを正常へと戻すのがAGA治療薬です。