女性とミノキシジルに関して

女性とミノキシジルに関して

女性もミノキシジルを使っていいのでしょうか?
薄毛に悩む女性にとっては最大の関心事であると言っても過言ではないでしょう。

いきなり結論ですが、女性もミノキシジル使って大丈夫です。
ただしこれは、薄毛の原因を特定できた女性が容量を守った外用薬を使うのであれば、の話です。

では、そもそもミノキシジルとはどのような成分なのでしょうか。

【ミノキシジルとは】

血行を促進し、髪の毛を生やす効果があります。
元々は高血圧の内服薬として開発されたもので、血管を拡張させる成分です。
血管を拡張させることで、高くなっていた血圧を下げる効果があります。

一気に血圧が低下すると、脳は血圧を保とうとして反射的に血圧を上昇させる働きをする交感神経を活性化させます。
すると、心拍数が高くなって鼓動が早まり、狭心症や不整脈が起こりやすくなります。
このようなことから、ミノキシジルは高血圧の薬として開発されてはいたものの、現在は降圧剤としての使用はされていません。

その開発の過程で、副作用として発毛効果があることが発見されたため、発毛剤として開発されるようになりました。

発毛へどのように作用するのかという詳細なメカニズムはまだ分かっていないこともありますが、毛包に直接作用し、細胞の増殖やたんぱく質の合成を促進させる作用があるという事は、分かっています。

このような成分であることから、現在は外用薬としての利用が多くなっています。
ミノキシジルを主成分とした外用薬として、海外では「ロゲイン」という商品が有名です。

ところで、男性用のミノキシジル製剤には、内服薬もあります。

男性用では「ロニテン」というものと、そのジェネリック薬として「ミノキシジルタブレット(ミノタブ)」なるものがあります。
ちなみにロニテンを開発販売したのは現在のファイザー製薬です。

これをAGA(男のハゲ)患者は、こぞって求めていますが、女性は服用しない方が良いでしょう。

なぜ服用しない方が良いのか?

まず、世界的にもミノキシジル内服薬は薄毛の治療薬としては認められていません。

女性用の外用薬としては、日本では1%のものが承認されています。
ちなみにアメリカでは5%までです。

アメリカでは、2014年に女性用ミノキシジル5%製剤が外用薬として承認されていますが、日本ではミノキシジル5%製剤を女性に適用した臨床試験が行われていません。

それに、ミノキシジル内服薬の思わぬ副作用として、頭髪を生やすだけではなく、全身の発毛に影響があるということがあります。

全身が毛でおおわれて、結果としてレーザー脱毛に通わなくてはならなくなった、などということになれば本末転倒です。
薄毛で悩んでいるのに、全身の多毛にまで悩まなくてはならないとなればコンプレックスのダブルパンチです。

また、女性の薄毛の原因としては、加齢による女性ホルモンの減少だけではなく、妊娠や出産によってホルモンのバランスを崩すことによって起こるもの(分娩後脱毛症)や、甲状腺機能の疾患によって起こるものなどがあります。
分娩後脱毛症は女性特有の脱毛症ですし、甲状腺の疾患については、比較的男性に少なく女性に多い疾患です。

そのため、薄毛が気になるからといってミノキシジルを服用してしまっては、もしかしたら、命に係わる事態にもなりかねません。

ミノキシジルを含有する「リアップ」を製造販売する大正製薬も、甲状腺機能障害のある人はリアップの使用前に医師に相談するようアナウンスしています。
外用薬として、少ない用量だから安心して塗布できるものになっているということですね。
ミノキシジル使用の際には、ぜひとも念頭に置きたいことです。

男のAGA患者は、自分のハゲの原因を特定しやすいです。
それは、AGA特有のハゲ方などから見ても明らかだからです。

女性の薄毛の原因は少々特定しづらいので、薬を内服することには注意が必要でしょう。
これらのことから、男性が飲んでいるミノキシジルを、女性が飲んでみたいと思ったとしても、気軽に飲まない方がいいのではないかと思うのです。